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会計/税務経営支援

会計事務所が考えるこれからのビジネスに欠かせない要素3選①

山口県防府市にあるソルト総合会計事務所で中小企業診断士をしています松田です。

弊社では月次面談で顧問先様の経営状況について、社長様や事業主様と協議をさせていただいております。数多くの企業様の拝見させていただく中で、経営が安定し業績を伸ばしている企業様の共通しているポイントというものが見えてきます。そこで今回はこれからのビジネスで成功する共通点3選を紹介してきますので、ぜひ参考にしてみてください。

ー目次ー
・唯一無二を持つ
・高級路線を模索する
・ストーリーがある

唯一無二を持つ

世界中のどこを探してもそこでしか手に入らないというものはとても価値が出ます。事業者相手の業種であれば、「これは○○さんに頼まないといけない」と思わせるようなものを持つことです。

逆に言えば、「どこでもいいけど○○さんが安いから」と言った理由で取引が行われている場合、もっと安い業者が出てきたり、値上げをした途端に乗り換えが容易く起こってしまいます。

ここで誰にでもあって必ず差別化できるもの、それが「人間性」です。キャラクターとも言い換えて良いと思います。「○○さんだから仕事を頼みたい!」と思ってもらえる人間性です。

誰一人として同じ人間はいませんので、まったく同じ人間性というのはありません。取り扱う製品や技術というものは、模倣品や代替品など、大手の資本力や競合相手の企業努力によって、唯一無二でなくなってしまう可能性があります。ただキャラクターというものは天から与えられたオンリーワンのものです。

典型的な例としてはアパホテルです。アパホテルといえば誰しもがあの名物社長の顔を思い浮かべると思います。また最近はYoutubeで社長自らが映ってプロモーションをしている動画もこういった流れと読み取ることができます。(ご覧になったことがある方は分かると思いますが、弊社の看板もその1つと言えますね。)

高級路線を模索する

『売上=客単価×客数』

これはどの経営者も当然のように知っていることです。ここで2つのレストランの日商を見てみたいと思います。

A店:800円×150人=120,000円/日
B店:20,000円×6人=120,000円/日

A店とB店 それぞれどのようなお店を想像されますでしょうか。

A店は、客単価は安いものの来客数も多く、いわゆる賑わっているお店という感じでしょうか。仮にランチタイム(11時~14時)の3時間の開店とすると、1人につき滞在時間が20分として最も効率よく回転したとして17席は最低必要になります(153人=17席×3人/h×3時間)。ただし、調理する人、配膳する人、片付けや案内、お会計など業務を考えると店主+3人くらいのスタッフが必要になりそうです。また来客用の駐車場もしっかり確保する必要がありますし来店に便利な大通り沿いに店を構える必要もありそうです。

B店は、客単価が高く、いわゆる記念日や接待などで予約していくような隠れ家的なお店でしょうか。仮にディナータイム(18時~21時)の開店とすると、1日の来店者数が6人なので、6人1組や2人3組といったところでしょうか。入れ替わりで入る感じではないので席数は6席でしょう。店主+補助1人で十分に対応できる状況です。駐車場も3台分あれば十分そうですし、立地も大通りから外れた閑静なロケーションが雰囲気にも合いそうです。
さて、ここで会計上の比較をしてみたいと思います。

≪売上≫
ここは120,000円で同じですね。

≪売上原価≫
単純に考えて食材費ということですが、A>Bとなることが多いように思います。なぜなら、800円の料理の調理工程と20,000円の料理の調理工程どちらが多いかと言えれば当然後者ですが、この調理工程が付加価値として価格に乗せられるため20,000円に占める材料費は低くなる傾向にあります。

≪人件費≫
Aの方が抱えているスタッフ数が多いのでA>Bですね。

 ≪地代家賃≫
利便性の高い立地に駐車場数をも確保しなくてはいけませんのでA>Bとなるでしょう。また店内の広さもAの方が確実広くないといけないのでその点でも地代家賃は上がりそうです。

このような感じで経費のイメージを見ていくと…

≪純利益≫
『A<B』ということになります。売上は同じでも手元に残る利益には大きな差があります。

余談ですが、毎日3時間とはいえ戦場みたいなランチをこなすのは体力的に大変という金銭以外でもBの方に優位性があったりもします。

長くなりましたので、【③ ストーリーがある】は後編でお伝えしようと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
後編も乞うご期待ください。

コラム作成者紹介

ソルト総合会計事務所 スタッフ
中小企業診断士/税務会計支援 松田 尚

豊富な専門知識と経験で経営者を支えます
学生時代は個性的な友人に恵まれ楽しく過ごす。中学では卓球部で部長を務め、人の気持ちを理解し行動することの難しさを学んだ。大学では恩師の師事により、自分で考え行動し、自分らしい人生を歩むことの大切さを感じた。証券会社時代では礼儀を叩き込まれ、所作一つまでよく考えて行動することの大切さを学び、政治や経済のニュースでも表面上のことだけではなく、その要点などを理解し考えることができるようになった。

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