雑談 2020.6.10

戦略マネジメントゲーム研修

先日、ソルト総合会計事務所のスタッフ全員で戦略マネジメントゲーム（戦略ＭＧ）研修に参加しました。
あのソフトバンクの孫正義会長も絶賛したという戦略ＭＧです。

戦略マネジメントゲームとは

参加者一人ひとりがゲーム形式で会社を起業し、経営を疑似体験(シミュレーション)しながら、経営成績を競い合うゲームです。ゲームという進行の中で、「会計は貴重な情報である」ということを体感し、この情報をもとに知らない間に戦略的行動を体得するのが狙いです。
ゲームを通じて、楽しみながら経営戦略思考と実務に役立つ会計思考を学ぶことができます。

この研修では
・経営感覚を肌で感じることが出来る！
・会計力と戦略思考の強化！
・戦略会計STRAC（管理会計）で分析・評価力を養える！

とのことで、会計事務所やコンサルティング会社などにおいても数多く採用され、顧問先の教育ツール・戦略思考トレーニングツール・コミュニケーションツールとして活用されています。

以前よりスタッフ全員で東京まで出張し、研修を受講しようと計画しておりましたが、この度、オンライン受講が出来る様になり、念願の研修が実現しました。

なので今回はオンライン研修ということで、モニターを繋いでの研修です。
最初はゲームのルールや決算時の処理方法などの説明が２時間。

まずは全員で１期を同じ条件で一緒に進めていきます。

そしていよいよ２期目から実践です！
みんな真剣ですよ。

結果は…5人中3人が赤字決算という…。

今回の3人の敗因は
・高く売ろうとして価格競争に負け、結果的に売上が伸びなかった。
・意思決定に時間がかかり、手数が少なかった。
・広告にたくさん経費をかけたのに、製品在庫が少なすぎて、そんな販売能力が必要なかった
・研究開発を熱心に行ったが、結局1度も入札できず無駄になった
・自社の方向性を決めていなかったため、無駄に経費がかかり過ぎて、回収しきれないまま終わってしまった
というところでしょうか

今回は1日研修の為、短期決戦型になります
黒字だった2人はあれこれと無駄な経費を省き、少々安くても他社より販売数を稼いで売上を上げるという戦略が功を奏した結果となりました。
もう少し長期的な戦いだと、結果は異なっていたでしょう！

「まずはやってみる。やってみてわからないところを確かめてみる。確かめられたら次に進む。」というように、「体験を先に、理論は後から」というのが、MG研修の大きな特徴になっています。

そして最終回の３期目。
だんだんとコツを掴んできたスタッフ達。

２期目で赤字だった３人が、3期目では黒字となりました。
そして優勝は…山本所長！なんとか所長の面目は保たれました！
私は、2期目の大赤字を挽回しきれずこの結果となりました…
敗因は無駄な経費！いらん借入をし過ぎて、結局現金を使いきれないまま終わって無駄に利子を払ったことでしょうか… 皆さん、ご利用は計画的に…

でもさすがみんな会計事務所のスタッフです。
記帳も決算処理も素早く電卓を叩いてちゃっちゃと計算していました。
普段会計業務をしていない私は、２期目こそ記帳や決算処理で慌てて計算に苦戦しましたが
3期目では決算の数字を全部埋めることができ、在庫管理の感覚が段々と分かってきました。

今回の戦略MGの教訓

・素早い意思決定が重要（とにかく手数を増やすこと）
・価格競争をすると市場全体が衰退していく
・自社の方向性を決めること、計画数値の重要性。
・目先の利益と将来への投資のバランスが重要なこと
・部分にこだわり過ぎず、全体を俯瞰してみることが重要
・経営環境の変化を察知して、先を読んで早め早めに手をうつ
・100円で仕入て80円で売ると損をすると誰でもわかるようなことが、緊迫状況の中では実際に起こる
・売上単価、変動費率、粗利益、固定費、設備投資、借入金のバランス