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『しまむら』から学ぶSNS運用

ソルト総合会計事務所で中小企業診断士をしています松田です。

経営者の皆様とご面談させていただく中で、たびたび話題に上がるのが「経費削減」。手っ取り早い経費削減として広告費の削減が挙げられます。しかし、経営者の皆様がご存じ通り広告費は未来の売上への投資です。そこでSNSをうまく活用してお金をかけずに広告をしていきたいという話は多々出てきます。

今回は、『しまむら』でお馴染みファッションセンターしまむらのSNS運用から真似できるポイントを紹介していきます。

広告やマーケティングで悩まれている方やSNS運用を試行錯誤されている方、ぜひ最後までご覧になってください!

まず、しまむらの公式HPを見ると真っ先に目に入ってくるのが「バナー」です。
バナーが正方形なんです。
チラシやセールのお知らせ、新作の紹介に至るまで正方形の画像です。
なぜ正方形なのか。インスタグラムへの対応のためです。
インスタグラムの投稿した内容をHPでも再掲載しています。
さらに、#しまパトと題して消費者の投稿を公式HPで紹介することで、親しみやすい写真やプロ顔負けの編集がされた写真など様々な投稿をピックアップして自社商品の魅力を伝えています。
いいものはどんどん真似していくということで、内容の構成や文言など取り入れられるものはどんどん活用していくといいと思います。
また編集するのに様々なテンプレートが簡単に使えるCanvaという無料でも使えるツールがあるのでそちらも興味がある方はご覧になってください。

しまむらの主要なターゲット層は10代~50代の女性で、流行に敏感でおしゃれ好きな顧客層です。
ファッションの流行は若者から生まれていくので、その彼ら彼女らが普段使っているSNSは何か。
それはTikTokです。特に10代20代からの支持が顕著です。この傾向は続きそうなので今後は時代と共に20代でもその利用率が高まってきそうです。
そこでしまむらでは「しまレンジャー」と称して男女6名のタレントをイメージキャラクターとして起用し公式TikTokを運用しています。
プロフィールを見てみると2007年生まれの方もいるみたいで、自分(30代)も若者のつもりでいましたが、身の丈を知るべきなのかもしれませんね(笑)
ご自身のターゲットとする世代を広告塔として起用することで、同世代からの支持を得るというのはとても有効な手段です。実際に、居酒屋さんでも学生アルバイトさんを登場させて集客やスタッフ募集を行っているところはちらほら見られます。

とは言うものの、なかなかモデルになってくれる人もいないし、モデル代を払う予算もないよね、というのが大多数の意見だと思います。
そこでAIに架空のモデルを作ってもらい、公式SNSを開設してあたかもタレントかのような投稿をしていく。そのようなやり方もあります。インスタグラムは2024年5月に開設したばかりで2024年8月現在フォロワー数も7000人弱ですが、今後はこういう取り組みをする企業は増えてくるかもれませんので要注目だと個人的には思っています。
よくよく見れば、まだ人物と背景との違和感があったりしますが、フォトショップで画像の加工は当たり前の時代ですので、知らなかったらそういうモデルさんがいるんだなくらいの感覚で受け入れていた気がします。

まとめ

今回は『ファッションセンターしまむら』のSNS運用について取り上げみましたが、大手各社は巨額の資金を投下してSNSでのマーケティングを研究しており、その成果が皆様の目に触れているものです。 なので、そういった研究の成果が詰まったものは、ぜひ上手く参考にして皆様のビジネスに取り込んでいただければと思います。

コラム作成者紹介

ソルト総合会計事務所 スタッフ
中小企業診断士/税務会計支援 松田 尚

豊富な専門知識と経験で経営者を支えます
学生時代は個性的な友人に恵まれ楽しく過ごす。中学では卓球部で部長を務め、人の気持ちを理解し行動することの難しさを学んだ。大学では恩師の師事により、自分で考え行動し、自分らしい人生を歩むことの大切さを感じた。証券会社時代では礼儀を叩き込まれ、所作一つまでよく考えて行動することの大切さを学び、政治や経済のニュースでも表面上のことだけではなく、その要点などを理解し考えることができるようになった。

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