人材は費用?それとも資産?
ソルト総合会計事務所で中小企業診断士をしています松田です。
税理士事務所である弊所では日々経営者の皆様を財務面からサポートさせていただいており、経営上の様々な悩みをお伺いして解決策を一緒に模索させていただいております。
その中で業界問わず共通してお伺いする悩みが「人」についてです。
採用、育成や定着、人間関係などなどその悩みの種類は多岐にわたります。
大企業では【従業員は『人材』ではなく『人「財」』です。】といった表現をする会社もあります。そのくらい経営において「人」が大切だという素敵な考え方と思います。
さて、ここからは会計的な考え方から屁理屈を展開してみたいと思います(笑)
「財」ということは財産、つまり現金や建物といった「資産」ということですよね?
でも、B/S(バランスシート、貸借対照表)に人財なんて項目はありませんよね。人に関する項目はP/L(損益計算書)に出てくる「給与」や「法定福利費」といった費用項目ばかりです。
意地悪な見方をすれば、大切な財なのに「コスト」という表示しかないんですよね。
こんな疑問のアンサーになる日経新聞に記事がありました。
マンUやユベントス…人的資本会計は欧州サッカーに学べ 選手のケガは減損 – 日本経済新聞
世界屈指のサッカー名門クラブ『マンチェスターユナイテッド(通称:マンU)』のB/Sには「登録権」という資産項目があるそうです。選手をスカウトした際にその移籍金や契約などの権利などを資産として計上しているとのことです。こうすると、企業価値の状態を示すB/Sに人「財」を載せることできます。
税務署に出すための財務諸表にはこういった考え方は現状無用ですが、経営判断のための財務諸表にはこういった考え方を取り入れみてもいいのかもしれないですね。
弊所では、確定申告だけでなく、月次決算やその分析を通じて経営者の皆様の経営を手助けをさせていただいています。経営者の皆様と同じ立場に立ち会社の財布の中身を知る唯一の士業の力を経営に活用してみませんか?初回無料相談も常時行なっています。ぜひご興味のある方は弊所ホームページの「お問い合わせ」からご連絡ください。
コラム作成者紹介
ソルト総合会計事務所 スタッフ
中小企業診断士/税務会計支援 松田 尚
豊富な専門知識と経験で経営者を支えます
学生時代は個性的な友人に恵まれ楽しく過ごす。中学では卓球部で部長を務め、人の気持ちを理解し行動することの難しさを学んだ。大学では恩師の師事により、自分で考え行動し、自分らしい人生を歩むことの大切さを感じた。証券会社時代では礼儀を叩き込まれ、所作一つまでよく考えて行動することの大切さを学び、政治や経済のニュースでも表面上のことだけではなく、その要点などを理解し考えることができるようになった。