令和5年度の年末調整変更点!

年末調整の時期がやってきました。
令和5年分の年末調整について、変更点等を確認します。
年末調整関係書類の変更有無
令和5年分の年末調整で関係する次の書類について、国税庁の様式では年度修正等のみとなっています。
●令和5年分給与所得者の保険料控除申告書
●令和5年分給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書
●令和6年分給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
●令和5年分給与所得に対する源泉徴収簿
国外居住親族に係る扶養控除の見直し
令和5年1月より、日本国外に住む子や親など(以下、国外居住親族)を扶養している場合の扶養控除の対象者について、範囲が改正されています。
事業者は、給与所得者の扶養控除等(異動)申告書(以下、マル扶)にチェックが付された次の項目別に、書類を確認します。
〇 チェック項目別確認時期ごとの必要書類

特にマル扶を提出する給与受給者側が、年齢30歳以上70歳未満の扶養親族に該当する国外居住親族へ、生活費等に充てるため年38万円以上の送金をしているとして、「38万円以上の支払」欄にチェックを付したときは、年末調整時期に提出等する送金関係書類は、合計で“38万円以上”となる点に注意しましょう。
令和4年居住開始の住宅ローン控除
令和4年居住開始の住宅借入金等特別控除(以下、住宅ローン控除)は、旧制度と新制度いずれかの適用となります。新旧の適用誤りにご注意ください。
〇 住宅ローン控除の主な新旧比較(令和 4年居住開始)

電子データの取得範囲が拡大
マイナポータル連携を利用した控除証明書のデータ取得範囲が、10 月から拡大します。
〇 令和5年10月から連携手続が開始される控除証明書
