山口県防府市のソルト総合会計事務所(山本将之公認会計士・税理士事務所)

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金融機関から良い条件で資金調達するには

2017年10月15日


ソルト総合会計事務所の山本です。
先週は研修で福岡天神に行きました。

夜は、福岡に勤務していた時の銀行監査チームの上司や同僚と飲みに行きました。
久しぶりに中洲に行きましたが、とても新鮮でした。
道端でキャンディーの売リ子さんがいたりして、小さなカルチャーショックを受けました(*_*)。

銀行監査では融資先に対する決算書から格付評価などをチェック・検証する必要がありました。
当時は決算書や経営計画を確認したり、銀行の支店長さんや融資担当者、審査担当者へヒアリングしたりして必死に検証していました。
それはそれは貴重な経験でした。

金融機関の格付とは

金融機関は、融資先を業績等によりランク付けします。
これを格付と言います。
融資先を最も良いランクから正常先、要注意先、その他要注意先(要管理先)、破綻懸念先、実質破綻先、破綻先に区分します。

この格付けによって、企業に対する融資姿勢が決まります。
格付けが悪くなると、金利が上がったり、お金を貸してもらえなくなります。
ですから、会社は、銀行からよい格付けをもらわなければ、資金調達はできません。
格付
ランク
定義主な状況の例
正常先業績が良好かつ財務内容に問題のない債務者ほぼ融資が受けられます
・実質資産超過である。
・実質黒字である。
・資金使途が明確である。
・返済原資に懸念がない。
・創業赤字であっても数年後には黒字化の見込である。
要注意先貸出条件や履行状況に問題があり、業績低調な債務者新規融資が受けられるかどうかはケースバイケース
経営計画が重要視されるケースもあります。
・赤字に転落したり業況が不安定
・債務償還年数が長く、営業キャッシュフローが不足気味
・業況の改善が説明できない
・約定延滞が発生
・表面的には資産超過だが減価償却不足等で実質債務超過
要管理先今後の管理に注意を要する債務者債務者にとって有利な条件変更、貸出条件緩和が行われている。
(例えば、2年間の元金据え置きなどの条件変更に応じてもらったケースなど)
破綻懸念先経営破綻に陥る可能性が高い債務者新規融資はほぼ困難になり、いかに回収を行うか。
担保評価に重きが置かれるようになる。
・事業自体は継続している状態
・実質債務超過
(営業CFもでており、資金繰りに問題がないケースだと要注意先等にランク付けされます。)
・借入金が延滞状態(3ヶ月以上)
・テールヘビーがあり、返済に重大な懸念がある
・経営破綻に陥る可能性が高い。再建計画はあるが、計画に明らかに無理がある。
実質破綻先深刻な経営難であり、再建の見通しがない債務者・実質的に営業を行っていない。
・6か月以上の延滞が発生している。
・1回目の不渡りが発生
・競売申し立て
・夜逃げ等で債務者が行方不明
破綻先法的・形式的な経営破綻の事実が発生している債務者・破産、清算
・会社更生、民事再生
PDFファイル金融機関の格付 ご自由にダウンロードしてください。

銀行格付けは、決算書(財務内容、損益状況、資金繰り)や事業計画でほぼ決まります。
(一部、社長さんの考え方、経営理念、組織風土など定性的な部分も加味して決定されます。)

これらは、金融庁が出している金融検査マニュアルに基づく考え方なので、ほぼ例外なく決算数字を中心に格付けを行われています。

金融機関から良い条件で資金調達するには

金融機関から良い条件で資金調達するには、この格付ランクが高いタイミングで融資を実行すると良いです。
格付ランクをあげていくには、例えば、自己資本の充実が欠かせません。
そのためには、ある程度税金を払わないと税引後利益も残らないし、自己資本は充実していきません。
キャッシュアウトを伴う節税を行うことで、税金は低く抑えることは出来ますが、自己資本が毀損し、格付けランクは下がります。
要はバランスが重要ということですね!!

当事務所の格付診断サービス


当事務所では、決算申告時に簡易的な格付診断を行い、法人顧問先さんに対して税務申告書と一緒に情報提供するようにしています。

事業拡大、社員の拡充、新たな設備投資、運転資金等、お金が必要な場面で、必要なお金を調達できる状態(与信枠が大きい状態)にしておくことが望ましいからです。(実際に融資を受けるかどうかは別として)

必要な時にお金が調達できなくなると苦しい経営になりますし、倒産が近づいてしまうため、出来れば避けておきたいところです。

格付診断の単発相談も受けつけておりますので、興味のある方は、当事務所までご相談くださいませ。